変形性膝関節症 再生医療
再生医療 PRP注入療法

1.PRP注入療法とは
PRPとは、Platelet-Rich Plasmaを略した名称です。日本語では多血小板血漿と呼ばれていて、血小板の濃縮液を活性化したものを指しています。血液1mm当たり10万~40万個含まれる血小板は血管が損傷したとき損傷した場所に集まって止血するのですが、その際に多量の成長因子を放出します。この成長因子には、組織修復のプロセスを開始する働きがあります。PRP注入療法とはPRPに含まれる成長因子の力を利用して、人が本来持って治癒治癒能力や組織修復能力を引き出す引き出す治療です。
2.治療の長所
損傷した組織の治癒・修復が促進されることが期待されます。その結果、膝関節の疼痛の軽減や損傷した組織の修復が見込まれます。また、患者様ご自身の血液を使うため安全性の高い治療です。
3.治療の方法
患者様から18ccの血液を採血して当院においてPRPを調製し、患者様の膝関節内に注入します。採血から注入までおよそ30分で終了となります。局所麻酔をするため痛みはほとんどありません。
4.当院による治療効果
令和6年4月より令和7年1月まで変形性膝関節症に対して、42症例65膝にPRP療法を施行しました。
治療効果の判定には患者立脚型膝評価(KOOS)にて評価しました。
その結果、施行3か月後の平均値では痛み、症状、日常生活、運動のいずれにおいても改善傾向が認められました。
しかしながら著明に改善した患者様がいる一方で42症例中7例(17%)は不変で効果が見られませんでした。
今後、運動療法やヒアルロン酸との併用、4週間隔でワンクール3回連続投与などで治療成績の向上を図っていきたいと考えています。
●料金:膝関節1か所の場合 55,000円(税込)
2か所同時の場合 99000円(税込)
4週ごとに3回施行する場合 132000円(税込)
ご希望の方は来院のうえ医師にご相談ください。
PRP施行日は火曜日の午前中で一般外来とは別枠で予約制になります。
*当院は再生医療法に基づき国の審査を受けています。
PRP療法の詳細はこちらをご覧ください。